だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
ちいさい あき ちいさい あき
ちいさい あき みつけた
めかくしおにさん ての なるほうへ
すました おみみに かすかに しみた
よんでる くちぶえ もずの こえ
ちいさい あき ちいさい あき
ちいさい あき みつけた
だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
ちいさい あき ちいさい あき
ちいさい あき みつけた
おへやは きたむき くもりの ガラス
うつろな めのいろ とかした ミルク
わずかな すきから あきの かぜ
ちいさい あき ちいさい あき
ちいさい あき みつけた
だれかさんが だれかさんが
だれかさんが みつけた
ちいさい あき ちいさい あき
ちいさい あき みつけた
むかしの むかしの かざみの とりの
ぼやけた とさかに はぜのは ひとつ
はぜのは あかくて いりひいろ
ちいさい あき ちいさい あき
ちいさい あき みつけた
「ちいさい秋みつけた」解説・紹介文(詳細)
「ちいさい秋みつけた」は、作詞:サトウハチロー、作曲:中田喜直による、日本の代表的な童謡・歌曲のひとつです。1991年4月19日に発表された編曲(編曲:小六禮次郎)は、合唱や音楽教材としても広く親しまれ、現在まで多くの世代に歌い継がれています。
この楽曲の表示回数は354,604回にのぼり、今なお高い関心を集めていることがうかがえます。
歌詞では、「だれかさんがみつけた」という繰り返しのフレーズを通して、特定の誰かではなく、誰もが感じ取れる秋の始まりが描かれます。もずの声や口笛、曇った窓ガラス、北向きの部屋に吹き込む風、ほんのり赤く色づいた葉——それらはすべて、派手ではないけれど確かに存在する**“ちいさい秋”の証**です。
この作品の魅力は、季節の変化を大げさに語るのではなく、音・色・空気のわずかな変化として丁寧にすくい取っている点にあります。子どもの目線でありながら、大人が聴いてもどこか懐かしく、静かな郷愁を誘う表現は、サトウハチローならではの繊細な言葉選びによるものです。
また、中田喜直の旋律は、やさしく素朴でありながら心に残る美しさを持ち、歌詞の世界観と見事に調和しています。編曲によってその温もりはさらに引き立てられ、独唱・合唱のどちらでも秋の情景を豊かに表現できる楽曲となっています。
**「ちいさい秋みつけた」**は、忙しい日常の中で見過ごしがちな季節のサインに目を向けることの大切さを、そっと教えてくれる一曲です。静かに訪れる秋を感じながら、心を落ち着かせて味わいたい、日本の名歌といえるでしょう。