何度でも
何度でも叫ぶ
この暗い夜の怪獣になっても
ここに残しておきたいんだよ
この秘密を
だんだん食べる
赤と青の星々
未来から過去
順々に食べる
何十回も噛み潰し
溶けたなら飲もう
淡々と知る
知ればまた溢れ落ちる
昨日までの本当
順々と知る
何十螺旋の知恵の輪
解けるまで行こう
丘の上で星を見ると感じるこの寂しさも
朝焼けで手が染まる頃にはもう忘れてるんだ
この世界は好都合に未完成
だから知りたいんだ
でも怪獣みたいに遠く遠く叫んでも
また消えてしまうんだ
だからきっと
何度でも見る
この暗い夜の空を
何千回も
君に話しておきたいんだよ
この知識を
淡々と散る
散ればまた次の実
花びらは過去
単純に生きる
懐柔された土と木
ひそひそと咲こう
点と線の延長線上を辿るこの淋しさも
暗がりで目が慣れる頃にはもう忘れてるんだ
この世界は好都合に未完成
僕は知りたいんだ
だから怪獣みたいに遠くへ遠くへ叫んで
ただ消えていくんだ
でも
この未来は好都合に光ってる
だから進むんだ
今何光年も遠く 遠く 遠く叫んで
また怪獣になるんだ

要約(サマリー)
この歌詞は、「知りたい」「理解したい」という強い衝動と、
それでもすべては消えていってしまうという虚しさや孤独を抱えながら、
それでもなお前へ進もうとする姿を描いています。
語り手は、自分を「怪獣」に例え、何度も何度も叫び、考え、知識を噛み砕くように受け入れます。
世界は未完成だからこそ知る価値があり、未来は不確かでも光っている。
消えてしまうと分かっていても、何度でも叫び、何度でも見つめ、進み続ける意志が込められた楽曲です。
意味・解釈(詳しい考察)
① 「怪獣」という存在の意味
「この暗い夜の怪獣になっても」
ここでの怪獣は、破壊者ではなく
理解しきれない世界に抗い、叫び続ける存在の象徴。
社会にうまく溶け込めなくても、異質でも、
「それでも声を上げたい」「何かを残したい」という衝動そのものです。
② 「食べる」「噛み潰す」=知ることの痛み
「順々に食べる
何十回も噛み潰し」
知識や経験を“食べる”という表現は、
学ぶことが簡単ではなく、苦く、時間のかかる行為であることを示しています。
未来から過去へ、昨日までの真実が崩れ落ちるように、
知るほどに世界は不安定になっていきます。
③ 未完成な世界への眼差し
「この世界は好都合に未完成」
この一節は非常に重要。
世界が未完成だからこそ、探究する意味がある。
完成されていないからこそ、疑問を持ち、知ろうとする衝動が生まれるのです。
④ 孤独は一時的なもの
「星を見ると感じるこの寂しさも
朝焼けで手が染まる頃にはもう忘れてる」
夜の孤独や不安は永遠ではない。
時間や光によって、感情は薄れていく。
この歌詞は、感情の移ろいやすさをとても冷静に描いています。
⑤ 消えると分かっていても叫ぶ理由
「でも怪獣みたいに遠くへ遠くへ叫んで
ただ消えていくんだ」
叫びは残らないかもしれない。
理解されないかもしれない。
それでも叫ぶのは、存在した証を確かめるため。
⑥ ラストの希望
「この未来は好都合に光ってる
だから進むんだ」
未完成な世界の先にある未来は、
完全ではないけれど、確かに光っている。
だから語り手は再び怪獣になり、
何光年も遠くへ叫びながら進み続けるのです。